最近記憶力の低下に頭を痛めています。
若いころなら知らない処で一度通った道路でも必ず覚えていて、迷うことはありませんでした。
ゴルフ場に行く時でも、行きは案内看板通りに行けば良いのですが、
帰りは案内が無いので記憶に頼ることになります。
そんな時でも決して不自由することはありませんでした。
それが今では昔良く行った定食屋の道が分からないというような、定着した記憶すら曖昧になってきました。
何でも機械に頼って頭を使う機会が減ってきたことが原因でしょうか。
昔なら電話番号なんてほとんど記憶していたのに、今では携帯頼りになってしまいました。
自動車はナビが無いと走れません。
道具が賢くなってもそれに反比例して人が馬鹿になるようではあまり有り難くないですね。
私はかろうじてセーフでしたが、製薬会社のページに認知症チェックリストというものがあります。
鍼灸の臨床上において、体に危機感を与えると生命力が蘇るといったような事は多々あります。
体に危機感を与えるという意味において手段は違いますが、
食事のカロリー制限をすれば記憶力が良くなるそうです。
生物というものは危機感が無くなると退化するのでしょうね。
真冬に裸で乾布摩擦をしていた時代が一番健康的だったかもしれません。
カロリー制限で中高年の記憶力向上
健康な中高年で痩せすぎていない五十から七十九歳の男女四十九人を三グループに分け、
十九人にはカロリー摂取量を普段より三十%減らした。
別の二十名は認知症の役立つと言う説のある不飽和脂肪
酸の摂取を普段より二十%増量し、
残る十人は従来の食生活を続けた。
三ヶ月後にカロリーを押さえた十九人の点数は約二十%上昇
した。
カロリー制限によって体内の血糖値を調整するインスリンが
効きやすくなった人ほど、
成績の伸びが著しかったと独ミュンスター大学の研究チームが発表した。
2009年1月27日読売新聞
2009年6月ファイル
先日、大学病院の同門会総会に行ってきました。
そこでの特別講演で東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生の
「免疫をつける生活」きれい社会の落とし穴というお話を興味深く拝聴しました。
藤田先生はサナダ虫博士として有名な先生で、笑うカイチュウ―寄生虫博士奮闘記に始まり、
腸を整えれば心も体も必ず元気になる!―大豆・根菜類・発酵食品で病気にならない体と心をつくるなど80余冊も執筆されています。
アトピー、花粉症、喘息は40年前には無かったこと。
現代のアレルギー疾患は生活環境が清潔すぎることが原因で起こっている先進国病だということ。
→清潔は病気だという著書も書いていらっしゃいます。
そもそも人は1万年前からあまり進化していない。→1万年前の環境で健康に生きられる。
新生児アトピーの赤ちゃんの40パーセントに大腸菌がいなかったこと。
第1子にアトピーが多いこと。→哺乳瓶の消毒や離乳食などについて神経質に育てすぎ。
サナダ虫が作る蛋白を合成し人に投与するとアレルギーは完治するが、がん細胞ができ易いこと。
しかしサナダ虫はがん細胞を抑えてくれる物質も分泌していること。
サナダ虫は全滅の危機にひんしているから、もうサナダ虫療法はできないこと。
アトピー治療は東洋医学的発想が必要で、自然治癒力を強化する必要があること。
免疫力の70パーセントは腸内細菌が作っていること。
O157の中毒は発展途上の国には無いこと。
等々を免疫学的に説明して納得させられるお話ばかりでした。
では免疫力を強化するためにはどうしたらいいのでしょうか。
サナダ虫が絶滅した今、腸内細菌に頼るしかありません。
1.抗菌剤、防腐剤の入った食物は取らない。→細菌が死んでしまう。
2.ビフィズス菌や乳酸菌を多く取る。
3.穀類、豆類、野菜など繊維の多いものを食べる。
4.抗酸化物の多い食物を食べる。→悪玉コレステロールは活性酸素に触れると動脈硬化を起こす。
5.ストレスを無くす。→現代では一寸無理?
6.笑う。
笑うって??
笑うことによってNK細胞が作られる。ウソ笑をするだけでも脳が間違ってNK細胞を作る。
NK細胞:ナチュラルキラー細胞→腫瘍発生に対する生体の防御機構の一翼を担っている。
関節リウマチの患者さんに、笑うだけの治療をした群と
薬を投与した群を比較した結果、笑うだけの治療の方が効果が高かったたというデーターがあります。
のようなお話でした。
鍼灸師の立場で考えると、免疫力強化といえば鍼灸治療をお忘れではないですか
と頭の中で一寸突っ込みを入れた私でした。

鍼の鎮痛機序でその科学的解明に寄与した医学博士木下晴都は、
坐骨神経痛に対してその神経の近傍に刺鍼し、
神経本幹や血管を圧迫する筋肉に血流改善を促したことにより、その治療効果を飛躍的に伸ばしました。
2寸半(7.5cm)の鍼でで6センチ刺入するこの方法を彼は傍神経刺鍼と名付けました。
並の鍼灸家ならこれで終わる話なのですが、
彼はその後の神経生理学的な研究で、
なぜ治療効果が躍進したのかを動物実験で科学的に解明しました。
刺鍼された筋肉受容器からの刺激が、反対側の視床下部前部に伝えられ、反射中枢となって
交感神経に含まれるコリン作動性神経を介する
体性-自律神経反射によって下肢筋の血流を改善し、
坐骨神経痛に著効を与えると解明したのです。
北京堂の淺野周先生は鍼灸古典の「気血が流れなければ痛む。
流れれば痛まない」という言葉を、
「酸素や血液が流れれば痛まない」と解釈し、
木下晴都の傍神経刺鍼を発展させて、3寸(9cm)の鍼を大腰筋に刺鍼し、
大腰筋刺鍼と命名し、坐骨神経痛に対する治療効果を益々改善させました。
当院ではその治療効果の高さから、
北京堂式鍼灸理論に賛同し積極的に導入しています。
鍼灸師専門書
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訳本と違い文章に違和感が無く、図も見やすくて臨床応用できる。
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絶版になった『難病の鍼灸治療』の後継本。北京堂浅野先生の著書
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