鍼灸刺激は末梢血管を拡張させ、
白血球の遊走性を亢進するなどして
生体防御機能を賦活します。
これは末梢C線維が軸索反射を起こし、
局所にサブスタンスPやCGRPが分泌されることによる
反応と考えられています。
鍼刺激では心電図上P-P間隔延長が認められ、
心拍数が減少します。
これは副交感神経が強く亢進され、
交感神経が軽度抑制されるからと考えられています。
腰部の脊柱起立筋への鍼刺激により、
下肢の骨格筋の血流が改善され、
筋収縮力回復が促進されます。
四肢への鍼刺激により胃の蠕動運動が亢進します。
実際、治療中患者さまの胃がグルグル鳴り出します。
鍼刺激により末梢血中のT細胞やNK細胞が増加します。
このような事実から、鍼灸の健康維持や病気予防の作用は
以下のように考えられます。
1.免疫機能調整
現代医学において、発病と人体の抵抗力の関係が重要視されていますが、
鍼灸は液性免疫と細胞性免疫を調整し抵抗力を高めるのみならず、
老化による免疫機能低下を改善し、老化予防に効果があります。
2.血管や神経機能調整
鍼灸は高脂血症を改善し、血圧を調整し、
心臓や脳血管の疾患を予防します。
薬物のような対症療法ではなく、
神経や内分泌を調整し、体のシステム全体に作用し改善します。
現代人の体の不調はストレスが大きく関与しています。
ストレスが体に与える影響は、本人が考えている以上に
大きいものです。
肩こり、腰痛、胃十二指腸潰瘍、高血圧、狭心症、がん、
脳卒中、インフルエンザ、等...
まだまだ枚挙にいとまがないぐらいの原因となり得ます。
以下生理学的に簡単に図示します。
鍼灸はこのようなストレスが原因の不調状態を、
正常に近づけるのに理想的な治療です。
もはや非科学的で野蛮な経験治療ではないのです。
鍼灸が体に与える作用
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