下肢の痛みやしびれを訴えて、鍼灸院を訪れる患者様は非常に多い。しかしその原因には様々なものが存在する。
坐骨神経痛は古典的には病名であったが、その原疾患が明らかになるにつれ症候群になった。坐骨神経痛の原疾患には変形性脊椎症、腰部椎間関節症、椎間板ヘルニア、脊椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、黄色靭帯骨化症、脊椎腫瘍、梨状筋症候群、関節リウマチ、糖尿病、子宮筋腫、妊娠などがある。
坐骨神経痛のうち鍼灸が最も適応となるのは、変形性脊椎症や梨状筋症候群、大腰筋症候群などである。反面、脊柱管狭窄症やすべり症、椎間板ヘルニアなどの骨や椎間板に構造的な異常がある場合、鍼灸が第一選択にはならない。
しかし、現実には、そのような構造異常が原因の坐骨神経痛にも効果が出ている。その理由として、構造異常と梨状筋症候群や大腰筋症候群が併発しているからだと考えている。構造異常が原因で、自然に長期間にわたり体をかばう姿勢を取り、大腰筋症候群が続発し、その結果坐骨神経痛を増々悪化させていると思われる。
気楽堂では3寸のディスポ鍼を使用して、北京堂方式の大腰筋刺鍼で良い治療効果をあげている。深部の筋を直接刺鍼することにより、体性‐自律神経反射がおこり、下肢の血流が改善し、痛みを軽減させると考えている。坐骨神経痛でお悩みの患者さまには是非お試しいただきたい治療方法だ。














