順天堂大学医学部教授小林弘幸先生の、”なぜ、「これ」は健康にいいのか? 副交感神経が人生の質を決める“を読んで、その内容を一部紹介いたします。本書は、なぜ自律神経を整えることが心にも体にもいいのか、またそれがなぜ人生をコントロールする事につながるのかと言う事に付いて分かりやすく説明してあります。
ほとんどの病気の原因は大きく分けて二つあり、それは免疫系のトラブルと血管系のトラブル。そしてこの二つは自律神経と深く関係していて、自律神経のバランスがいい時、体は最も免疫力が高い最良の状態であり、また、自律神経が働くと血管の収縮や弛緩が起こるため、自律神経のバラスが血流の良し悪しを決める。では何を心がければいいのか。
順天堂大学が行った調査によると、体力の低下と副交感神経の低下には相関がみられ、自律神経の力は10年で15%低下するということです。すなわち副交感神経の低下は体の老化につながる。換言すれば、副交感神経を高めればアンチエイジングになると言う事です。ジョギングのように呼吸が浅く速くなるような運動は副交感神経のレベルを下げるので好ましい方法ではなく、胸を張ると気道が開くから、背筋を伸ばして大きく深い呼吸でゆっくり歩く運動が理想的だそうです。「ゆっくりを心がけると健康になる。」という結論でした。
肩こりは万病のもとのところでも書きましたが、弊院では治療として自律神経の調整を行っています。生活習慣から起こった自律神経の不具合を治すために、にわかに生活習慣を改善すると言うのは無理な面も多々あり、解決策が難しいところであります。それでも治療のためには体を一度健康な状態に戻してやる必要があり、その方法として鍼治療が副作用も無くて一番効果の期待できる方法ではないかと考えています。鍼やレーザー治療で一度身体を軽やかにした後、本書に書かれているようにゆっくりを心がけると、その後の健康に大きな違いが出て来ると思われます。お勧めの1冊です。

























