頸部の痛みは骨や関節、軟部組織、筋や筋膜などに由来する痛みと、
脊髄や神経根に由来する痛みがあります。
しかし、頸部から出ている神経は頭や手、背中に走行しているため、
頸部が悪くても肩が痛い、背中が痛い、後頭部が痛いなどと、
違った部位の痛みとして感じる場合が多いようです。
椎間板性の痛みは神経根が原因の場合、
誘発テストでしびれが分布する部位によって
悪い神経根をある程度予測できますが、
脊椎洞神経を経由する場合背中に放散したりするので、
椎間関節か椎間板性かを鑑別するのは困難です。
血流改善や代謝促進を期待してどちらも鍼灸適応です。
筋筋膜性の疼痛はトリガーポイントを認めることが多く鍼灸適応ですが、
最も注意を要するのは、安静時じっとしていても痛い場合です。
レントゲン等で腫瘍性でないことを調べる必要があります。
頸部の代表的な疾患
※頸椎症性神経根症
※頸椎症性脊髄症
※頚椎後縦靱帯骨化症(頚椎OPLL)
上記3症の軽度な症例は保存療法が良好で、
手術と比較しても予後に大差がないと報告されています。
自覚症状の軽減に鍼灸適応です。
※頚椎捻挫
※頚肩腕症候群
※胸郭出口症候群
この3症も肺尖の悪性腫瘍による
パンコースト症候群に注意が必要ですが、
鍼灸により筋を弛めて血流改善すれば症状の緩解が期待できます。

















