腰痛で病院へ行ってレントゲンで椎間板ヘルニアと診断を受けたという患者さまが多くいらっしゃいます。
椎間板ヘルニアはレントゲンだけでは安易に確定診断できない上に、それが10年前のことなら尚更のことですが、その痛み本当にヘルニアが原因なのでしょうか?
生理学的に考えると痛みや痺れは神経の電気伝導が行われているということで、神経が圧迫されることによる神経原性麻痺とは対極にある現象です。
正常な脊髄神経根の圧迫では痛みは生じません。
これは動物実験で認められている事実です。
「臨床医のための痛みのメカニズム」より
ですからヘルニアによって痛みが起こる事自体???なのです。
神経が炎症を起こしたり損傷されると、異所性興奮と言う現象が起こりますが、ヘルニアによるとされている痛みとは全く別物です。
当院の患者さまの中にもヘルニアの手術をしたが症状の改善しない方が少なからずいらっしゃいます。根拠無くヘルニアが原因とされた方たちです。
(現在の標準治療では保存療法が第一選択です)
これらの痛みは実は筋筋膜性疼痛だとする考え方があります。これは特定の圧痛点やトリガーポイントをもつ筋肉の痛みで、ストレスで悪化します。
動作障害、うつ、不眠などに陥ります。
こうなるのも痛みの悪循環が原因です。
その治療方法には以下のものがあります。
①冷却スプレーとストレッチで筋の血流を促進する。
②虚血性圧迫を加え反射的に血流を増加させる。
③トリガーポイントブロック注射。
④トリガーポイント刺鍼。
①冷却スプレーとストレッチで筋の血流を促進する。
②虚血性圧迫を加え反射的に血流を増加させる。
の方法では深部の筋肉までにはアプローチできません。
③トリガーポイントブロック注射。
は大変有効な手段ですが、薬品を体に注入することに抵抗を感じる感じる患者さまも多くいらっしゃいます。
当院では対象となる筋肉やトリガーポイント刺鍼を組み合わせて治療を行っています。鍼は疼痛を緩和し、生体が本来持っている自然治癒力を強化し、自分の力で修復していく手助けをする理想的な治療方法です。
疼痛緩和に鍼灸治療が注目され始めました。
大阪医大麻酔科では昭和41年から鍼灸部を併設し研究しています。
読売新聞記事(6月27日)
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